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切らない近視矯正治療法
就寝前に特殊なハードコンタクトレンズを装用することで、就寝中に角膜形状を変化させ、日中の裸眼視力を改善させます。
特殊なコンタクトレンズ
オルソケラトロジー治療には「角膜矯正用コンタクトレンズ」に分類される、特殊なハードコンタクトレンズを使用します。これは一般的に使用されている「視力補正用コンタクトレンズ」とは全く違うものです。
オルソケラトロジーの仕組み
装用前
眼は角膜と水晶体で光を屈折させ、網膜上で焦点を合わせることにより像としてとらえます。近視の場合、この焦点が網膜より前で結ばれてしまうために像がぼやけます。
装用中
オルソケラトロジーのコンタクトレンズを就寝時に装用することで、角膜前面の形状が平に変化し、焦点が網膜上で結ばれるように矯正されます。
装用後
平になった角膜前面は一定の間形状を保つため、日中は裸眼でも視力が維持されます。
日常のレンズからの解放
オルソケラトロジー治療法の最大のメリットは、何と言っても”日常を裸眼で過ごせる”ことです。レンズを装用するのは、眠っている間のみであるため、日中はほかの煩わしい視力矯正に頼る必要がありません。
メリットとデメリット
オルソケラトロジー治療法にはたくさんのメリットがありますが、デメリットもあります。
他の矯正方法とそれぞれのメリットとデメリットを比べてみましょう。
オルソケラトロジー
メリット
- 日中は裸眼で過ごせる
- 子どもでも受けられる
- 近視進行抑制効果が期待できる（多数の研究あり）
- 外科的手術は不要であるため、目にメスを入れなくても良い
- 治療をやめると元の角膜状態に戻せるため安心
- 一括制であれば長期的にはソフトコンタクトレンズよりトータルの費用が安い
デメリット
- 眼の状態（眼疾患等）によっては治療を受けられない場合がある
- 定期検診が必須
- 通常のハードコンタクトレンズと同様に毎日のレンズケアが必須
- 基本的にはレンズを毎晩装用する必要がある
眼鏡
メリット
- 着脱が簡単
- 手軽に作れて費用が安い
- 手入れが簡単
- UVカットなど眼を守る機能をつけることが可能
デメリット
- 激しい運動やスポーツには不向き
- レンズが曇ったり、汚れたりする
- 重みによる頭痛や、鼻の付け根が痛む場合がある
- 視野が狭く見える
コンタクトレンズ
メリット
- 強度近視、乱視、遠視でも矯正できる
- 手入れが簡単（ワンデー使い捨ての場合）
- ずれる心配が少なくスポーツもできる
デメリット
- コストがかかる
- 目の病気などのトラブルが多い
- 定期検診が必須
- 1日使い捨て（1day・ワンデー）以外は、毎日のレンズケアが必須
- 装用時間を守って使用することが必須
自分にあった治療法を
色々な矯正方法があり、それぞれのメリットとデメリットも様々です。自分の生活スタイルに合わせた最適な矯正方法を選びましょう。どの治療が合っているのか分からない方、オルソケラトロジーについてのご相談などは、当クリニックまでお気軽にお問い合わせください。
患者様に最適な治療法をご提案いたします。